Craigslist(クレイグスリスト)を利用した物販詐欺にあいそうになった話。上手いこと考えるやつがいるもんだ!

本日は注意喚起も兼ねて、Craigslist(クレイグスリスト)というネットの情報交換サイトを利用した物販詐欺にあいそうになった経験について書こうと思います。

結局お金は取られませんでしたが、上手いこと考えるやつがいるなーと、ある意味感心してしまいました。

この詐欺は数年前にCraigslistで大流行したらしいんですが、現在でも騙される人が後を絶たないみたいです。

日本語の情報があまりない気がするんで、張り切って書いてみました。

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Craigslist(クレイグスリスト)ってどんなサイト?

Craigslistはアメリカ発の地域密着型情報交換サイトです。

サンフランシスコ、ロサンゼルスなど、主要な都市ごとにページが分かれていて、日本人にはあんまり馴染みがないですが日本の都市のページもあります。

見た目はこんな感じのシンプルなサイトですが、月間20億PVもあり、毎月8000万件以上もの広告が投稿されているそうです。

上の画像を見てもらったらわかると思いますが、カテゴリーが細かく分かれていて、モノを売りたい人、買いたい人、アパートの部屋を探している人、部屋を貸したい人、仕事を探している人などなど、ありとあらゆる情報が交換されています。

その中でももっとも活発なカテゴリーが「for sale」、つまりモノを売りたい人が広告を出すセクションです。

基本的にアメリカ人は個人間でモノを売ったり買ったりするのが大好き。

そこらへんで頻繁にガレージセール(家にある要らないものを軒先に並べて売る)や、ムービングセール(引っ越しするから要らないものを売る)が開催されています。

Craigslistに広告を出すのは基本無料なので、不要なものがあったらネットを通じて買ってくれる人を探せるわけです。

実際に出ている広告はこんな感じ。

広告主はサイトを通じてユーザーとやり取りできるので、実際に売買の話がまとまるまで個人情報を開示しなくて済みます。

アメリカではとってもポピュラーなサイトで、私もCraigslistを通じでモノを売ったり、時には買ったりしたこともありました。

Craigslist(クレイグスリスト)を使った物販詐欺の手口

物販詐欺というと、広告を見て商品を買いたい人を騙すイメージ(例えば料金を受け取って商品を送らないなど)があると思いますが、私が引っかかりそうになったのは「売りたい人を騙す詐欺」です。

私が出品したのはスノボ板でした。希望料金は80ドルです。

Craigslistに広告を出してしばらくすると、トム(仮名)と名乗る男からメールで連絡がありました。

「このボード、状態はいい?どれくらい前に買ったものなの??」

こういった質問メールはよく来るので、私は正直に答えました。この時点ではサイトを介してやり取りしているので、お互いのメアドは交換していません。

私が返信してしばらくすると、トムからまたメールが。

「わかった。ちょうどスノボ探してたから買うことにするよ。でも実はちょっと遠くに住んでいて、商品を取りに行けないんだ。」

Craigslistは地域密着型サイトなので、基本的に商品を直接出品者のところまで取りに行って売買が成立します。

私の広告にも発送は対応していないと明記していました。

トムは続けます。

「でも配送業者に頼んで、君の家に商品を取りに行くように頼むよ。それでその配送業者に僕の家までスノボ板を送ってもらうように手配する。それでいい?」

まあ私は誰が商品を取りに来ようが80ドル払ってくれればそれでいいので、OKしました。そして個人のメアドをトムと交換しました。

するとトムからこんなメールが来たのです。

「料金なんだけど、チェック(小切手)を君のところに送るよ。君のこと信頼していいよね?」

私はその時点では全く疑問を持っていなかったので、(ああ、トムという人は見ず知らずの人に小切手を送るのが不安なんだな)と、詐欺野郎の心配までしていたのです。

今から考えると、何というお人よしバカなんでしょう。

「もちろん信頼してくれていいよ!」

なんていう前のめりの返信までしてしまいました。すると、

「わかった。君のことを信頼するよ。実は君の家までスノボ板を取りに行ってくれる業者には別の仕事もお願いしてあるんだ。だから、君に送る小切手にはスノボ板料金よりもちょっとだけ多い金額が書いてある。これは君に払うスノボ代と業者に払う仕事代を合わせた金額だ。君は小切手が到着したら、スノボ代分を引いた残りの金額を業者に送金してくるかな??手間だということはわかってる。だから80ドルのところ手間賃で120ドル払うよ!」

というのです。なんか後から考えると怪しさMAXですが、その時は80ドルのものが120ドルで売れてラッキーくらいにしか思いませんでした。

そしてトムに小切手の送り先として自分の住所を教えました。

すると、次の日トムからメールが。

「今日さっそく小切手を送ったよ。速達で送ったから明日の午前中には付くはずだから。いい?小切手を受け取ったらスグに換金してくれ。そしたらスノボ代金120ドルが君のものだ。残りのお金は〇〇という人にWestern Union(オンライン送金サービス)で送ってよ?」

私はこの時点でも特に疑問には思いませんでした。ところが実際に小切手を受け取ると、額面が1500ドル以上もあったのです。

トムからは、小切手にはスノボ代+業者に払う代金が書いてあると聞いていましたが、まさか1000ドル以上だとは予想もしていませんでした。

配送業者に払う料金なんて数十ドルだろうと思っていたんです。

さらに不思議なことに、小切手の発行名がトムの名前ではなかったのです。どこかの弁護士事務所と住所が書いてありました。

私はトムにメールしました。

「君の小切手、額面が1500ドル以上になってるけど、何かの間違いじゃないの??っていうか、小切手の名前が君の名前じゃないけど?」

するとすぐに返信があり、

「いや、それでいいんだ。その小切手は僕の勤務先から発行された小切手だ。とにかく早く換金して、約束通り120ドルを引いた残りの分を〇〇という人に送金してくれ!」

さすがの私もその時点でこれは何かおかしいぞ!と思い始めました。

だってもし私が悪いやつで、トムの言う通り残りの代金を〇〇という人に送金しないでそのまま懐にいれてしまったら、トムは相当な額を失うことになるじゃないですか?

しかも発行元が弁護士事務所って。これはなんかあるぞ!と確信して、「Craigslist Fraud」でググってみると(Fraudは詐欺という意味)、まさに私が今経験している事例がわんさか詐欺例として出てきました!

あぶねえ。もう少しで1500ドル近くをだまし取られるところでした。

この詐欺、続きはこういうシナリオです。

もし私がトムの言うとおりに小切手を換金すると、全く問題なく換金できるそうです。

換金すると、小切手に書かれていた額が私の口座に入金されます。

そして私が120ドルを引いた残りの1500ドル近くをWestern Unionというオンライン送金サービスを使って〇〇という人に送金するとしますよね。

この送金は私の口座から引き落とされます。この時点では、私の口座には正味スノボ板代120ドルが増えただけです。

ところが後日、私が換金した小切手は偽者であることが判明します。

すると銀行は最初に入金したお金を私の口座から引き上げるのです。

結局私は120ドルを得るどころか、小切手に書かれていた額をまるまる失うことになるのです!!!

しかも銀行は、使えない小切手を換金した手数料として20ドルくらい持って行くらしいです。

なんという恐ろしい詐欺!

トムが払ったのは偽の小切手を速達で送った郵便代だけ。上手くいけばわずか数ドルで数千ドルもの利益を上げることも可能だったのです。


なんで多くの人がCraigslist(クレイグスリスト)詐欺に引っかかるのか?


私が引っかかりそうになったこの詐欺、数年前にCraigslistで大流行して、いまだに引っかかる人が後を絶たないそう。

Craigslist運営側もサイトで注意喚起を呼び掛けるなどして対策していますが、なかなか上手くいっていないのが現状です。

というのもこの詐欺、広告主を騙そうとしてくる詐欺なので、規制のしようがないのです。これが広告出す側が詐欺を働いていたら、運営側は広告を削除すればいいだけの話なのですが。

この詐欺が巧妙なのは、送られてきた偽小切手がちゃんと換金できるという点です。

小切手に書かれている住所や名前も実在する人物や会社のものを使うみたいです。

実はアメリカの銀行では顧客のニーズに対応するため、とりあえず小切手の体をなしていればどんなものであれすぐに換金します。

大手銀行なら小切手の換金手続きをしてから1営業日以内には現金化されて自分の口座に振り込まれます。

詐欺師につかまされたニセ小切手でも、リアルなお金になって一旦は自分の口座に振り込まれるので騙される人は安心してしまうのです。

そして言われたとおりにオンライン送金サービスで高額を送金してしまいます。

ところが銀行はその後、小切手が本物かどうかを精査します。本物だった場合はそのまま何もなし。

ただし、ニセモノだったら最初に振り込んだ資金を引き揚げます。当然ですね。

だいたいこの確認作業に5営業日くらいかかるようです。だから詐欺野郎のトムも「早く換金してくれ」と急かしていたんですね。

しかもニセモノ小切手を換金した手数料として、銀行は15ドル―20ドルくらいを余計に引き落とすみたいです。

結局騙された人は、送金した分まるまる損することになるんです。踏んだり蹴ったりですね。

詐欺師が指定してくるオンライン送金サービスはだいたいがセキュリティが甘いものなので、送金先として指定された人の情報から犯人をたどることは難しいみたいです。

だからこういった詐欺を働いた犯人を捕まえるのは非常に難しいそうですよ。

アメリカ人の個人売買好きと、普通の人でも小切手を切るという習慣と、ガバガバセキュリティーのオンライン送金サービスが生んだ巧妙な詐欺、みなさんも気を付けてください!

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