英語が全くできない3歳息子をアメリカの保育園に入れ、6か月経ったらどうなった?

私の息子(現在3歳半)はアメリカ生まれのアメリカ育ち。

3歳になってから今まで半年間は現地の保育園(※アメリカではデイケアとかチャイルドケアと呼ばれています。)に通っています。

「じゃあ息子ちゃんは英語ペラペラでしょ?」

よく聞かれる質問です。

今のところ息子の英語は超カタコトです。

え?半年もアメリカの保育園に通ってるのにペラペラにならないの!?

実を言うと私自身も息子を保育園に入れるとき、半年もすれば喋れるようになるだろうと特に理由なく思ってました。

子どもは英語覚えるの早いって聞きますし。

だから私も今の息子の英語力を見て(へぇー、意外だな。)と思ってます。

日本では幼児の英語教育熱が高まっていて、こども英会話教室に通わせたり、幼稚園や保育園でも英語の時間があると聞きました。

では、英語が全く喋れない日本人の子どもが100%英語環境に放り込まれるとどうなるのか?

息子がどのように英語を身に付けていったのか?

私の息子を実験台(?)に観察した結果をお伝えします!

スポンサーリンク

息子が保育園をスタートした時の英語力と日本語力

私と妻は息子が生まれたときに「日本語教育だけはしっかりしよう」と決めていたので、家で息子に英語を教えたことは一切ありませんでした。

アメリカで子育てしていると、日本に住んでいる家族や友人から、 「子どもが英語喋れるようになってうらやましい!」 とよく言われるこ...

なので、息子が3歳で保育園をスタートした時、英語力はゼロ。

全く話せないし、英語を聞いて理解できるということもなかったと思います。

いっぽう息子の日本語は3歳児にしては語彙も多く、よくしゃべるほうでした。

これは同じくらいの子どもを持つ日本人の友人や、孫が5人いる私の両親も言っていたことなので、親のひいき目を抜きにしても息子の日本語力は高いほうだったと思います。

息子はこんな状態で現地の保育園に通うことになりました。

息子の保育園は現在住んでいる市が経営している公立の保育園で、特に英語を話せない外国人用の教育をしているわけではありません。

だから息子は全く英語が話せないのに、いきなり英語現地校に放り込まれたんですね。

なんか息子には申し訳ないですが、それしか選択肢がなかったんです。

ではその後、息子がどうなったのか?

見ていきましょう。



【入園後1週間】英語が話せなくてもすぐ友達ができた


さすがに保育園開始後、最初の一週間は泣いて泣いて大変でした。

当然でしょう。

周りは知らない人だらけ。

しかも先生が何を言ってるのかわからないし、クラスメイトも何を言ってるのかわからないんです。

不安で孤独で、大変だったと思います。

ところが一週間もするともう友達が出来ていました。

これはマジで驚きました。

息子が最初に仲良くなった子は当時2歳半。

2歳半くらいだと意思の疎通が出来ている頃です。

そんな子が全く英語がしゃべれない息子と仲良くしてくれたことに心底驚きました。

保育園に迎えに行くと、よく二人でキャッキャ言いながら追いかけっこをしていました。

先生も、

「あの二人はいつも一緒にいるよ!」

と嬉しそうに教えてくれました。

子どもって本当すごいですね。

言葉が通じなくても、二人のバイブス?が共鳴しているのでしょうか。

そのお友達のおかげて、息子も英語が喋れないながら泣かずに保育園に通えるようになったのです。

【入園後2か月】最初は意思表示のYesとNo、そして名詞を覚えていく


ベイエリアは外国人(非アメリカ人)家族も多いので、保育園の先生も英語が話せない子供の扱いには慣れている感じがありました。

先生たちは、最初息子にYesとNoを教えました。

いいのか、嫌なのかを伝えてほしかったようです。

ところが息子は「何かわけのわからない言葉で話しかけたらとりあえずYesって言えばいい」と考えたようです。

先生が何を聞いてもとにかくYes、Yes。

コミュニケーションが成立していたとは言い難い状態が2か月くらい続きました。

でも不思議なもので、そこからポツポツと英単語を覚えてくるようになったんです。

牛乳はMilk、水はWater、赤はRed。

保育園に迎えに行くと、私に覚えた英語を教えてくれるようになったんですね。

「パパ~、牛乳はMilkって言うんだよ!」

おそらく息子は先生が「Do you want some milk?」と聞いてきたときに「Yes」と答えると牛乳が出てくることを学んだんでしょう。

そのうち、(そっか。Milkって牛乳なんだな。)と理解したんだと思います。

こんな感じで日本語と英語を対応させることで単語を覚えていったようです。



【入園後3か月】簡単な表現を覚えて言えるようになる

名詞をポツポツと覚えたら、今度は先生たちが「こういう場面ではこう言うんだよ!」という定型表現を教えてくれました。

例えば、トイレに行きたかったら

「アイワナ・ゴー・ピーピー(I wanna go pee pee)」(おしっこ行きたい!)

「アイワナ・ゴー・プープー(I wanna go poo poo)」(ウンチ行きたい!)

などです。

クラスの子に押されて泣いてると、

「ストッピット!(Stop it!)」(止めて)

「アイドンライクザッ!(I don’t like that!)」(それヤダ!)

と言いなさいと教えられたようです。

こんな風に、自分の意思を伝える簡単な表現を先生が教えてくれて、それを聞いたまま覚えていきました。

保育園に通い始めてから3か月を過ぎたころです。

このころになると、先生が言ったことが何となく理解できているようでした。

たぶん、先生が何か指示したときに他の園児たちがどうやって行動してるのかを観察して、息子なりに(たぶんこんなこと言ってるんだろうな)と想像して解釈していったんだと思います。

【入園後4か月】友達が増えて友達からも英語を学んでいく


入園から三か月を過ぎたころにはお友達が順調に増えていました。

英語は決まったこと以外ほとんどしゃべれませんでしたが、子供たちにはあまり関係ないようです。

やっぱ子どもってすごいですよね。

友達が増えると、息子の英語力もそこそこアップしていきました。

「カムオーバーヒヤー(come over here)」(こっちおいで)

「ドゥユワナプレイウィズミー?(do you wanna play with me?)」(一緒に遊ぶ?)

など、遊びの中で発せられる表現を覚えていったようです。

このころ息子とお友達が遊んでいるところを観察していたら、息子は何やら英語っぽい言葉でお友達に話しかけていました。

でも音が英語っぽいというだけで、まったく意味も分からないし、謎の言語です。

ちなみに息子の英語風謎言語は、アメリカ人であるお友達のお母さんも理解できませんでした。

だから、単に私が聞き取れないだけというわけじゃなくて、マジで謎言語なのです。

話しかけられた子供はそれに対して英語で返します。

コミュニケーションが成立してるのか??

たぶんですが、息子は英語の聞こえてきた音をそのまま口に出すことで英語を覚えているんでしょう。

保育園やお友達が発する英語を耳で覚えて、意味は通じないけどそれを口に出してコミュニケーションを試みているんだと思います。

そのうちこれがちゃんとした英語になるんでしょうか。



【入園後6か月】日本語は順調に伸びていくが英語はカタコト

入園から6か月が過ぎましたが、相変わらず家庭内では100%日本語を通しています。

一日一時間、日本語のDVDも見せていたので、息子の日本語のほうは順調に伸びていきました。

3歳半ともなると、かなり語彙力もありますし、表現力もあります。

私や私の妻が言ったことはほとんど理解しますし、他の大人にも息子の日本語は完璧に通じます。

ところが息子の英語は日本語に比べるとへっぽこです。

ほとんど決まったことしか言えませんし、アメリカ人が理解できない英語のような謎言語をしゃべり続けます。

また人が話している英語の理解力も乏しく、息子と公園で遊んでいる時に地元のおばちゃんに話しかけれれても

「ねえ、パパ。なんて言ってるの??」

と私に聞いてきます。

たぶん息子の英語力だと、保育園の先生の指示が何となくわかる程度なんだと思います。

大人の日本語力を10とすると、息子の日本語力は7、英語力は3ってところですね。

【まとめ】息子を英語保育園に入れて気付いたこと

日本語がアメリカ人に通じないというのは早い段階で理解したようだ

息子を見ていると、比較的早い段階で「英語と日本語が違う」ということを理解したようです。

保育園に通い始めてからしばらくすると、家での言葉に英単語が混じるようになりました。

我が家は英語禁止ルールを敷いているので、

「それは英語だからパパわかんないよ!」

とわからないふりをしていたら、しばらくしてパタリと英語を話さなくなりました。

また、家を出たら日本語が通じないというのもすぐに理解したようです。

息子は日本人には積極的に話しかけますが、日本人っぽくない人には一切日本語で話しかけません。

見た目で判断してるのかな?と思いましたが、彼を観察しているとどうやらそうではありません。

初めて会う人が日本語を話す、あるいは親が日本語で話しかけているのを見たら

(あ、この人は日本語が通じるんだな)

と判断しているようなのです。

逆に、道を歩いていてすれ違う人が

「ハーイ!」

などと話しかけてくると、息子は英語で何やら言い返します。

息子なりにこの人は日本語で話そう、この人は英語で話そうと使い分けてるんですよね。

そういう切り替えの判断はかなり早い段階で身に付けていました。



たぶん外国語としてしっかりと英語を教えればもっと早くしゃべれるようになる

「子どもは吸収力がすごいから、英語漬けにしたらすぐに英語が出来るようになる」

というのは半分正しく、半分は嘘です。

たしかに子供の吸収力には目を見張るものがあります。

私の息子は聞こえてきた音をそのまま口に出せるようなので、発音だけはやたらといいです。

でも英語を意味のある言語として話すにはまだまだ修行がたりません。

これはたぶん、いきなり現地校に入ったからだと思います。

日本語を話せるようになるまで成長した子供を現地校にいきなりぶち込んでも、すぐに英語が出来るようにはなりません。

なぜなら現地校というのは英語を外国語としてきっちり教えてくれるわけではなく、あくまでもネイティブの教育課程の一環として機能しているからです。

息子の保育園の先生は、英語を話せない子供に対して付きっきりで何か教えてくれることはなく、指示が通じないと思ったら、親のほうに

「〇〇って息子さんに伝えておいてください」

と言ってきます。

外国人が英語を身に付けようと思ったら、たとえ子供でも非ネイティブには非ネイティブ向けの英語教育があるんだと思います。

いきなりネイティブに交じって英語教育をうけるより、外国語としてしっかりと英語を教えてくれる外国人向けの英語教育のほうが早く英語を身に付けられんじゃないかなぁと思っています。

これから息子の英語がどうなっていくのか?次はまた半年後

私は研究者なので、観察して考察するのが大好きです。

言語学の知識はこれっぽっちもありませんが、息子の英語が今後どうやって変化していくのか、楽しみで仕方ありません。

今後も家で英語を教えることはないので、基本彼の英語に関しては放置していきますが、このあとどういう風に伸びるのか?

次回レポートは半年後を予定しています。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする