アメリカ大学院を卒業し、アメリカで働く私が考える日本人が身につけるべき本当の英語力とそのトレーニング方法をすべて伝授します。


私はアメリカで暮らしながら英語を使って仕事をしているんですけど、英語圏で仕事が出来るくらいの英語力ってどんなもんでしょう?

日本の家族や友人なんかと話していると、私はほとんどネイティブレベルで英語を扱えると思われているみたいです。

全くそんなことはありません!

というか、英語圏で仕事をするのにネイティブレベルの英語力ってぜんぜん必要ないんですよ。

そこで今回は、アメリカの大学院を出てアメリカで働いている私が思う「日本人が身につけるべき本当に役に立つ英語力」ってどんなものなのか?について、偉そうに論じてみたいと思います。

さらに使える英語力を高めるためには何をしたらいいかについてもまとめてみました。

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日本人の言う英語力は英会話力

日本人って他人の英語を評価するの好きですよね。

しかも異様に厳しい。

Youtubeを検索すると、「あの芸能人の英語力は?」みたいなタイトルの動画がいっぱいヒットします。

動画は芸能人やスポーツ選手やモデルなどが人前で英語を話している映像なんですが、日本人と思われるアカウントから日本語でたくさんのコメントが付いています。

この人の英語は上手いとか、下手だとか、発音がダメ、文法が間違っているなどなど、とにかく言いたい放題で、批判的なコメントが目立ちます。

でも英語力が高いとか低いとかって、あんな短い映像からじゃわからないと思うんですよ。

だって英語力って会話だけじゃなくて、文章を読む読解力とか文章を書く文章力も含まれる総合的な英語の能力のことでしょ?

結局日本人がよくいう「英語力」って実際は「英会話力」のことなんですね。

だからここからは、英会話力について話を進めます。

さて、とにもかくにも他人の英会話力についてやんやいうのが大好きな日本人ですが、他人の英語力を批評する人たちって

・英語の発音がネイティブっぽかったら「上手い=英会話力が高い」

・日本語訛りのカタカナ英語だったら「下手=英語力が低い」

っていう論調じゃないでしょうか?

考えてみると私も留学する前はそんな風に考えていた感があるんですよね。

でも在米10年間の経験から言うと、実は本当に必要な英会話力・役に立つ英会話力って発音とか文法とかあんまり関係ないんですよ。

英会話で一番大事なのは意思疎通を図ることで、英会話力が高い人って英語をツールとして使いこなして意思疎通を図るのが上手い人なんですね。

発音がカタカナ英語だろうが、文法が多少間違っていようが、コミュニケーションが成立していれば実務上はほとんど困りません。

これって考えてみると当たり前なんですけど、実は多くの日本人はあまり意識していません。

発音矯正は時間の無駄。日本語訛り英語でばっちり通じる。

日本の英会話学校や語学留学先の語学学校によくある「発音矯正」のクラス。

あれはハッキリ言って時間とお金の無駄です。

あなたが英語圏で俳優になろうとか歌手になろうと思っているなら別ですが、ほとんどの日本人はネイティブみたいな発音を身につける必要はありません。

発音の練習なんて、教えてもらわなくたってネイティブが発音する音源を調べて真似すれば十分。

日本語訛りでもばっちり通じますし、非ネイティブである日本人にキレイな発音を求めるネイティブはいません。

結局、日本人の発音に対して一番文句を言ってるのは日本人なんです。

多くの人が勘違いしてますが、

「ネイティブっぽい発音=英会話力が高い」は大きな間違いです。

だってこの理論で言うと、日本語ネイティブである私の息子(3歳半)のほうが、訛りがある日本語を話すデーブ・スペクターやボビー・オロゴンよりも日本語会話力が高いということになりませんか?

でも実際は私の息子の語彙力や表現力は、デーブさんやボビーさんの足元にも及びません。当たり前ですけど。

多くのアメリカ人は、日本人が気にするほど日本人の下手糞な英語の発音について何とも思ってません。

日本語訛りが強いカタカナ英語だってばっちり通じます。

移民が労働力の大きなウェイトを占めているこの国では、英語をろくに話せない人たちが沢山働いています。

高校や大学のクラスメイトに留学生もたくさんいたでしょうし、同僚や上司が非英語ネイティブの外国人ということも頻繁にあります。

だからアメリカ人は多少発音が不味くても、文法が間違っていても大抵のことは理解してくれます。

繰り返しますが、本当に役に立つ身につけるべき英会話力は

英語を使って意思疎通を図る力

です。

ネイティブのような発音はいりません!




発音よりも文法よりも大事なのは会話のキャッチボール!


一般的にアメリカ人は下手糞な英語に慣れていて、日本人のカタカナ英語にも寛容です。

では、そんな優しいアメリカ人が(こいつ、英語できないな...。)と思うのってどんな時でしょう?

それは受け答えがちぐはぐになった時です。

会話ってキャッチボールなんですよね。

・相手の発言に対してこちらが反応を返す。

・それに反応してまた相手が反応を返す。

このサイクルが壊れると、相手は不信感を抱きます。

あ、話が通じてないな。と思われちゃうんですね。

わかりやすく日本語の例を考えてみましょう。

たとえば私の娘は現在1歳10か月で、けっこう日本語を喋ります。

でも意思の疎通がまだまだだなぁと思うことがよくあります。

たとえばこんな会話。

「娘ちゃん、電車のおもちゃどこ?」

「娘ちゃん、モテッタオ!(※持って行ったよ!)」

「どこに持って行ったの?」

「あのね、モテッタ。(※持って行った。)」

これ、大人と子供のやり取りだと思えばほほえましいですが、大人同士の会話だったら問題ですよね。

私は、どこに持って行ったの?と場所を聞いているのに、それに対する答えが返ってこない。

ひたすら持って行った!持って行った!の繰り返しです。

一方息子のほうは現在3歳半で、もうかなりしゃべることが出来ます。

コミュニケーションもほとんど問題ないですが、まだ時々使う単語を間違えることがあったり。

例えば、

「息子くん、カレー好き?」

「うん、大好き!」

「そっかー。カレー食べたのいつ?」

「うーんとね、あした!!」

この例では「いつ?」という質問に対して、息子はしっかりと「あした」という時間を答えています。

単純に昨日と明日を間違えただけです。

単語の間違いはあるものの(あ、息子は私が言ったことをちゃんと理解できているな!)と思うワケです。

英会話もコレと同じです。

相手が言ったことを理解して、相手が期待した答えをちゃんと返せていれば、多少発音が不味くても、文法が間違っていてもコミュニケーションは成立します。

逆に言うと、どんなに発音が綺麗でも、相手が意図したことを理解しないでトンチンカンな受け答えをしていると、(あ、この人英語ダメなんだな。話しててもしょうがないな。)と思われて、適当に話を切り上げられてしまいます。

会話のキャッチボールを成立させることが使える英会話を身につけるうえで一番重要なんです。

英会話力を高めたかったらまずリスニング能力を鍛えろ!


英会話っていうと「話すこと」ばかり注目されがちですけど、実は聞く力のほうが大事なんです。

だってコミュニケーションが成立する大前提として、まず相手が言ったことを理解しないと始まらないですよね。

なので、英会話力を高めるために一番大切なのは、とにかくリスニング能力を鍛えることです。

リスニングを鍛えるのに一番効果的なのはシャドーイングです。

シャドーイングとは、英語の音源を影(シャドー)のように後から追いかけて、真似して自分も発声する学習方法です。

英語学習業界では有名な勉強方法ですね。

シャドーイングは、相手がいなくても自分一人でできるのでお手軽なんですが、かなり効果が高いからガチでおすすめです。

しかもネット上にはスクリプト付きの英会話音源が山ほど転がっているので、それを使えばお金は全くかかりません。

無料でリスニング力が鍛えられて英会話力がアップできるんですから、やらない手はないですよ!

巷には「聞くだけでリスニング力がアップ!」

などと宣伝している教材があって、結構な値段するみたいですけど、そんな都合のいいことはありません!

数学の教科書を読んでるだけじゃ問題を解けるようにならないでしょ?

学習で大切なのはアウトプット!

リスニングだって同じです。



効果的なシャドーイングの方法

シャドーイングに使える音源はYoutubeにいくらでも落ちていますが、私のおすすめはTED動画ですね。

TEDは大人数に向けたプレゼンテーション動画なので、スピーカーが非常にゆっくりと分かりやすく話します。

スクリプトも閲覧可能ですし。

さてシャドーイングには、意味を考えずに音だけをひたすら真似する「プロソディーシャドーイング」と、意味を考えながら音をまねる「コンテンツシャドーイング」の2種類があります。

名称は別に覚えなくていいんで、とにかく2種類あるよってことだけ押さえましょう。

プロソディーシャドーイングの目的は、英語のリズムや強弱やイントネーションを身につけることです。

英語って1つ1つの単語の発音よりも、文としてのリズムやイントネーションのほうが大事なんですよね。

たとえ発音は日本語訛りのカタカナ英語でも、抑揚のはっきりした英語っぽいリズムや英語っぽいイントネーションを覚えれば、かなり正確に聞き取ってもらえますし、ネイティブからも一目置かれる存在になれます。

コンテンツシャドーイングは、英会話で相手の話の内容を理解するために重要なトレーニングです。

たとえ相手が「How are you?」と言っていることを聞き取れても、意味が分からなかったらコミュニケーションが取れないですよね?

だから、コンテンツシャドーイングで英語の音と意味をリンクさせるトレーニングを積みます。

効果的なシャドーイング方法は、同じ音源を使ってまずはプロソディーシャドーイングを繰り返し、途中でつまづかずに最後まで真似られるようになったらコンテンツシャドーイングに移るのがいいと思います。

日本語に訳してはいけない!

コンテンツシャドーイングは英文の意味を考えながら行うシャドーイングですが、決して頭の中で英文を和訳してはいけません。

日本語で考えるのはOKなんですけど、和訳せずに英文の意味を全体でとらえるんです。

コンテンツシャドーイングは実際の会話で話の内容を理解する練習です。

聞こえてきた内容をいちいち和訳していたんでは、頭がパンクして話に付いていけなくなってしまいます。

「和訳せずに英文の意味を全体でとらえる」って、ちょっと言葉にするのがちょっと難しいんですけど、たとえば

Despite our squeamishness about cultural stereotypes, there are tons of studies out there
showing marked and quantifiable differences between Chinese and Westerners when it comes to parenting.


という英文が聞こえてきたとしますよね。

これを受験英語的に和訳すると、次のようになります。

「私たちは文化に対する固定観念には嫌悪感を持っていますが、こと子供の教育に関しては中国人と西洋人との間で著しい、しかも定量化できる差があることを示す研究が山ほどあります。」

squeamishnessがちょっと難しいですが、「吐き気を催すくらい気持ち悪い、気難しさ、神経質」といった意味です。

squeamishness about cultural stereotypes


で、「文化的なステレオタイプ、固定観念に対して吐き気を催すほど気持ち悪いという感情(=嫌悪感)」という意味になります。

もしこの英文が会話の中で登場した場合、今のように受験英語的に和訳していると絶対に話についていけなくなります。

(Despiteは~にも関わらずだな。squeamishness?ん?どいういう意味だ?まあ置いといて、about cultural stereotypesは文化的な固定観念に関するっていう意味。次はthere are tons ofはたくさんの~があるだから...、えっと...。)

こんな風に考えている間にどんどん次の発言がやってきてしまうんですね。

そして付いていけずにあわわ、あわわです。

だからコンテンツシャドーイングをする際は、なるべく聞こえてきた英文を頭からそのまま意味をとらえて、全体として文の言わんとしていることを理解するんです。

Despite (~にもかかわらず)/ our squeamishness (私たちの気持ち悪いという感情)/ about cultural stereotypes(文化的なステレオタイプに関する), / there are tons of studies out there(たくさんの研究がある)/ showing marked and quantifiable differences(著しく定量化できる違いを示している/ between Chinese and Westerners (中国人と西洋人の間の/ when it comes to parenting(子どもの教育に関しては).


ブツ切れでもいいから、とにかく頭から。

意味が分からない「単語」があっても無視する。

そして文全体の意味を理解します。

この例で言うと、要するに「中国人と西洋人の子どもの教育は全然違うっていう研究が沢山ありますよ。」ってことです。

このようにコンテンツシャドーイングでは頭から意味をとらえるを意識してシャドーイングします。

そして会話での理解力を鍛えていくんです。




スピーキング能力は瞬間英作文で鍛える!

英会話力をアップさせるためにはまずリスニング能力を鍛えますが、リスニングに自信が付いたら今度はスピーキングです。

余裕があるならリスニング練習と同時進行でもいいですね。

実務で使う英会話に難しい単語や言い回しは不要。

中学英語レベルで十分です。

よく考えると、私たちは日本語の会話でも難しい単語や表現はめったに使っていません。

日常会話に近い、友人や家族とのLINEを見返してみてください。

ぜんぜん難しいこと言ってないでしょ?

英会話だって同じです。

だから難しい表現や単語を使わないでもいいから、とにかく話せるようになる練習をします。

そのためのトレーニングでおすすめなのが瞬間英作文です。

瞬間英作文は読んで字のごとく、瞬間的に英語を作文するトレーニングです。

瞬間英作文のやり方を解説し、例文も載っている本

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

はスピーキング能力アップのためのバイブルですね。


この本を使ったトレーニングの仕方はいたってシンプル。

例文として紹介されている日本語を見た瞬間、パッと対応する英文を発言する。

これだけです。

英文は声に出さなきゃダメ。

もう考えるよりも先にパッと口をついて出るようにする。

そうなるまで、何度も何度もこのトレーニングをひたすら繰り返します。

この本に出てくる例文はすべて中学レベルの英文です。

だから英会話力をアップさせよう!という向上心のある人なら、当然身につけているべき超基本的な文法と単語のみで構成されているんですね。

日常生活でよく使われる英会話文も、こんな風にシンプルな構文と単語で構成されています。

英会話の腕試しはスカイプを利用する!

ここまで紹介した英会話力アップのための効果的なトレーニング

・シャドーイング
・瞬間英作文

は独学が可能です。

これだけでも真剣にやれば相当力が付くと思います。

英語圏に留学しなくたって、かなり英語が話せるようになるでしょう。

さらにもっとレベルアップしたい、という人は話し相手を見つけて英会話の実践トレーニングです。

英会話の練習相手はスカイプを利用して世界中から見つけることが出来ます。

日本に居ながらにしてです。

Skypeには利用者を検索して話しかけられる機能が付いているので、リアルな知り合いじゃなくても、英語圏に住んでいて趣味が同じ人なんかを見つけていきなり話しかけられるというワケです。

この方法の利点はお金が掛からずに英会話の練習が出来ることですが、問題なのは効率が悪いという点。

いきなり話しかけても応じてもらえる可能性がまず低いですし、そもそも英語圏に住んでいるからと言って相手も英語を話せるかわかりません。

そこでおすすめなのがSkype英会話です。

Skype英会話は英語が堪能なフィリピン人の講師を採用することによって格安で英会話レッスンを提供しているサービスです。

今ではもうびっくりするくらい数多くのSkype英会話がありますが、コスパ最強はNative camp(ネイティブキャンプ)です。



ネイティブキャンプはレッスン無制限でなんと月額5950円。

他のSkype英会話に比べると圧倒的に安い神サービスです。

独学で基本的な英会話力は鍛えられるので、ぶっちゃけSkype英会話の相手は英語さえ話せれば誰でもいいんです。

とにかく独学で鍛えた英語力を実際の話し相手を前にして試してみる。

これがSkype英会話を利用する目的です。

TOEICコースとかビジネス英会話コースを提供しているSkype英会話もありますが、大事なのはとにかく話すこと。

英会話力を鍛えるためには、ぶっちゃけトピックを決めてずっとフリーカンバセーションしていれば全然OKなんですよね。

だから、Native camp(ネイティブキャンプ)の月額5950円の定額で24時間いつでもレッスン受け放題というサービスは、英会話力を格安で鍛えるのに都合がいいんです。

フィリピンの人ってかなり英語力が高く、ほぼネイティブと同じくらいの英語力を持っていますから、いい練習相手になります。

シャード―イング、瞬間英作文、ネイティブキャンプの3つのトレーニングを真剣にやれば、英語圏に留学しなくても日本に居ながらにして外資系で働けるくらいの英語力は必ず身に付きます。

しかもお金はほとんどかからない。

あとはやるかやらないかです。

日本人が身につけるべき英語力のまとめ

英語圏で働くのにネイティブレベルの英語力は必要ありません。

発音は日本語訛りでも大丈夫。

一番大切なのは、英語を使ってコミュニケーションを取れること。

そしてこの英語力は日本でも身につけることが可能です。

というか、日本で身につけたほうが効率がいいとさえ思います。

私は大学院留学しましたが、留学中の最初のほうは学業が忙しくてじっくり英語を勉強している暇などありませんでした。

それでも毎日英語で会話しなきゃいけないし、ぜんぜん上達しないし、かなりストレスフルな毎日でした。

日本にいる間に、ここに書いたトレーニング方法を使って実力をつけておけば、あんなに苦労しなかったのに!と思っているくらいです。

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