アメリカF1ビザのOPTからグリーンカード取ったよ。どこよりも詳しい体験談をシェアします。


私は2016年にアメリカの永住権を取得しました。いわゆるグリーンカードってやつです。

グリーンカードを申請した時、私は学生ビザ(F1ビザ)のステータスのままOPTという制度を利用して働いていました。

グリーンカードについて知識のある人なら「???」と思うかもしれません。

というのも、F1ビザは「非移民ビザ」というカテゴリーで「アメリカに移民する意思はありませんよ~」という前提で発行されるため、「移民ビザであるグリーンカードに申し込むことはできないというのが常識だからです。(結婚や抽選によるグリーンカード取得は別。)

ところがいくつかの移民弁護士に問い合わせたところ、F1ビザからでもグリーンカード申請が出来るということが分かりました。

実はこういった情報は英語のグリーンカード関連掲示板にはたくさん書かれているんですが、日本語の情報量は多くありません。

そこで、私の経験が少しでも誰かの助けになればと思い、日本語でその経験をシェアしてみたいと思います!

※注意:この記事は私がアメリカ永住権(グリーンカード)を取得した経験に基づいて書いていますが、グリーンカードを含むアメリカビザ関連のルールは頻繁に変わりますので、必ず最新の情報を移民弁護士等に確認してくださるようお願いいたします。この記事の情報を利用する際は必ず自己責任でお願いいたします。
スポンサーリンク

私がグリーンカードに申請した当時の状況


最初にも書きましたが、グリーンカードを申請したとき私はアメリカの大学院を卒業した後、OPTというシステムを利用してアメリカで働いていました。

OPTとはアメリカの大学・大学院を卒業した留学生が、卒業後に勉強した分野と関連のある仕事について職業経験を積めるという制度です。

通常アメリカで働くためには雇用ビザ(H1ビザなど)が必要ですが、雇用ビザを取るのはなかなか大変。

ところがOPTを使うと卒業後も学生ビザであるF1ビザのまま働くことが出来るので、留学生にとってありがたい制度となっています。

ただ、私のようにグリーンカードを取ろうと思っている人はF1ビザだと少し問題が。

というのも、Fビザは「非移民ビザ」と呼ばれていて、もともと「卒業したら母国に帰りますよ。アメリカに移民しませんよ。」という約束で発行されたもの。

F1ビザを使ってアメリカに入国した時点で、「移民の意思はありません」と宣言したことになります。

ところがその非移民ビザを所有したまま「移民ビザ」であるグリーンカードに申し込んでしまうと、「移民の意志あり」とみなされます。

すると移民局に「お前入国するときウソついたんか!」と思われて、虚偽申請によるグリーンカード申請却下、さらには将来的にどんな種類のビザにも申し込めない、そして最悪アメリカに入国すらできなくなるというリスクがあるんです。

ということで、グリーンカードを取る王道ルートはグリーンカード申請が認められているHビザ等のステータスから申し込むのが一般的となっています。

でもよくよく調べてみると、非移民ビザであるはずのF1ビザやJ1ビザからでもグリーンカード申請が可能なケースがあったんです。

それが、非移民ビザのステータスでアメリカに最後に入国してから90日を過ぎている場合。(※私が申請した当時は60日というルールでしたが、2017年から90日となったみたいです。)

入国審査では移民の意思なしとしてF1ビザで入国したけど、「90日も経てば、気が変わることもあるよね」ってことで、入国後90日を過ぎていれば、非移民ビザを所持しているという理由だけでグリーンカード申請を却下される可能性は低くなるそうです。

このことは英語ソースのグリーンカード関連ウェブサイトや掲示板を見れば詳しく書いてあります。

私はその時点でF1ビザを使ってアメリカに再入国してから3か月以上が過ぎていたので、“気が変わっちゃった人扱い”になるわけですね。

ということで、多少のリスクはあるものの、F1ビザステータスのままグリーンカード申請をすることにしたというワケです。

※注意:だたし、90日過ぎれば絶対に却下されないわけではありません。リスクが減るだけで、移民意思があるのに非移民ビザで入国したと疑われてグリーンカード申請が即却下されるリスクも少なからずあるみたいです。詳しくは移民弁護士にご相談ください。

とにかく移民弁護士に聞いてみよう!


永住権取得に関する法律やルールは頻繁に変わり、申請者が置かれた状況によって取得可能性が大きく変わります。

グリーンカードが申請・取得できるかどうか、まずは米国移民弁護士に相談してみましょう。

まともな移民弁護士なら、簡単な相談だけなら無料です。

私の場合は、グーグルで「Green card」と検索して上位に出てきた弁護士事務所のウェブサイトをのぞいてみて「無料相談フォーム」があるところ10個くらいに相談しました。

その際に、

1)今OPTで働いているが、グリーンカード取得できるか?
2)取得できるとしたらどのカテゴリーで申請したらいいか?
3)グリーンカード申請は年間で何件くらい扱っているか?
4)成功率はどのくらいか?

を質問しました。大抵の弁護士事務所は24時間以内に返事をくれます。

ここで困ったのが、1)の質問の答えに関して、弁護士によって言うことが結構違うということです。

ある弁護士は「申請できるけどおすすめしない」といい、ある弁護士は「全く問題なし」といいます。「OPTからでは申請できない」という弁護士もいました。

一体何を信じればいいんだ!

そこで私は英語ソースのグリーンカード掲示板を読み漁りました。

日本人で永住権を取得する人はあまり多くないので、日本語のそういった掲示板はほとんどありませんが、アメリカ自体は移民国家なのでグリーンカード取得に関する情報交換を英語で行っている掲示板が無数に存在しているのです。

そいういうのをたくさん読むうちにある大事なことがわかってきました。

移民弁護士は基本的に申請が通りそうもないケースは仕事を受けないんです!

特にケースの成功率(クライアントのグリーンカード申請認可率)をホームページで公開している事務所は、通るか通らないか可能性が半々くらいの依頼は絶対受けないようです。

逆に「OPTからでも申請できる、取得できる」と答えてくれた事務所は、以前そういったケースを扱ったことがある、そして認可までもっていく自信があるということです。

ということで、そういうポジティブな答えをくれた弁護士事務所の言うことを(都合よく?)信じることにしました。

ちなみに私が問い合わせをした10件の弁護士事務所のうち、6つはほぼ通るだろう、2つは申請は難しい、残り2つは24時間以内に返信なしでした。


F1ビザOPTからグリーンカード申請はできるのだけど、、、


F1ビザでアメリカに入国してから3か月以上たっていたし、移民弁護士にも確認を取ったのでF1-OPTからグリーンカードを申請することを決めたのですが、ここで1つ大きな問題が。

それは、グリーンカードに申請してまうと、F1ビザやOPTの有効期限が切れたら延長できないんです。

まあ当たり前ですよね。永住権に申し込んでるのに、移民意思なしが前提の非移民ビザであるF1ビザ延長申請はできません。

OPTもF1ビザの一種なので、延長はできません。(※注意:移民弁護士からは、「できるかもしれないけど、やらないほうがいい。」という言い方をされました。)

ちなみにビザが切れてもグリーンカード申請中は合法的にアメリカに滞在できます。でも外国人は労働ビザがないと働けないので、F1ビザOPT有効期限が切れると職を失うことになります。

そこで大事になってくるのが、グリーンカード申請時に無料で一緒に申請できる労働許可証(EAD:Employment Authorization Documentの略 )というやつです。

EADがあれば、もしビザが切れてしまっても合法的に働くことが出来ます。

もう一つの問題は、グリーンカード申請中はアメリカ国外に出られないということです。

もし出てしまうと、グリーンカード申請は却下されます。

もし緊急で帰国しなくてはならなくなった場合、困っちゃいますよね?

でもこちらも渡航許可証(AP:Advance Parole)を申請して取得すれば、グリーンカード申請中でもアメリカを出国・再入国できます。

APもグリーンカード申請時に一緒に申請すれば無料です。

私が申請したのはEB2のNIW!


グリーンカードには結婚や抽選による申請がありますが、私が申請したのは雇用による永住権申請。

雇用による永住権申請は、申請出来る条件や認可までの優先度の違いによってEB1からEB5までのカテゴリーがあり、各カテゴリー内でさらに細かく種類分けされています。

私が申請したのはそのなかでもEB2のNIWというカテゴリーです。

EB2とかNIWなんてまるで呪文のように聞こえるかもしれませんが、各カテゴリーの詳しい説明は米国移民弁護士のホームページ等(例えばこちら→関口弁護士事務所)に記載されているのでここでは割愛します。

EB2-NIWのメリットは、雇用ベースの永住権申請で通常必要になる雇用先のサポート・労働省への労働証明書(Labor Certification)申請が要らないということです。

その分だけ準備する書類の数が少なくなるので手間が省けます。雇用主のサポートが要らないので、自己スポンサーカテゴリーとも呼ばれています。

NIWは「National Interest Waiver」の略で、日本語に訳すと国益免除。

超簡単に説明すると、「俺に永住権をくれればアメリカの国益になるから、雇用主は気にせずにグリーンカードをくれ!」というカテゴリーですね。

EB2-NIWで申請するのは、博士号や医師免許をもってアメリカに研究留学している研究者が多いみたいです。

私はグリーンカード申請時点ですでに博士号を取得し、大学で研究員として働いていました。

なので移民弁護士と相談した結果、EB2-NIWカテゴリーでグリーンカード申請をすることにしました。

EB2-NIWでは、私の申請が認可されれば自動的に家族にもグリーンカードがもらえる権利が発生します。

私の妻は日本国籍なので、妻の分も申請することになりました。

当時息子は1歳でしたが、息子は米国籍を持っているのでグリーンカードは関係ありません。

どんな弁護士を雇えばいいの?


グリーンカード申請の弁護士料は4000ドルから10000ドルくらいが相場のようです。

高いから優秀か?と言えばそんなことはないですが、安すぎるところはそれなりの理由があるので避けたほうが賢明だと思います。

実を言うと、グリーカード申請は必ずしも弁護士を付けなくてもいいんです。その辺は普通の裁判と同じですね。

でも実際申請を経験してみると、用意しなければならない書類が膨大なうえに細かいトラブル等も発生したりして、弁護士の助けなしではとても無理。

自力でこれをやる人がいるのがにわかには信じられません。時間と安心を金で買うと思って、弁護士を雇ったほうがいいでしょう。

グリーンカード申請は、簡単に言うと移民局の審査官を説得して永住権をもらう作業なので、弁護士が優秀だとそれだけ審査官を説得できる確率があがります。

これも弁護士が陪審員を説得して被告の罪を軽減してもらうのに似ています。

さて、じゃあどんな弁護士を雇えばいいのか?ということですが、経験者の私からいくつかアドバイスしたいと思います。



弁護士事務所の場所はどこでもいい

アメリカは州によって法律が違うので、普通は住んでいる州で登録されている弁護士を雇うのが鉄則です。

ところが移民法は全米で共通なので、弁護士事務所はどの州にあっても問題ありません。

私がお願いしたのは遠く離れた州に事務所を構える弁護士でしたが、弁護士とのやり取りはすべてオンラインでした。

専用のサイトに書類をアップロードしたり、弁護士への質問、回答もその専用サイト上で行いました。

グリーンカード申請に関してかなりお世話になったのに、実際に弁護士に会ったこともなければ電話で話したことすらありません。

それでもまったく不便を感じませんでした。

近所に移民弁護士がいなくても、ネットで見つければ大丈夫だと思います。

複数の弁護士事務所に問い合わせて「申請が通る」と回答したところに依頼する

上のほうにも書きましたが、移民弁護士は申請が通りそうな依頼者の仕事しか受けない傾向があります。

だってほぼ通りそうな依頼者の仕事ばっかり受ければ、「うちのグリーンカード取得成功率はこんなに高いですよ!」ってアピールできるじゃないですか?

グリーンカード取得できそうですか?と質問してみて「君のケースならグリーンカードを取得できる」と回答してくれる弁護士は、グリーンカード取得の勝算があるということです。

なかにはグリーンカードが取得できなかったら、弁護士料全額バックというサービスを提供している弁護士もいます。

そんな弁護士が取得できそうだといえば、絶対に認可までもっていく自信があるということです。

依頼件数・成功率を教えてくれる弁護士に依頼する

移民弁護士に問い合わせる際は、「年間どれくらいの件数グリーンカードを扱っているか?」「成功率はどれくらいか?」を質問するといいと思います。

当然ですが、グリーンカード申請の経験を多く積んでいる弁護士のほうが有利ですし、成功率が高ければ高いほど信頼できます。

私は年間300件以上のケースを扱っていて、成功率が95%以上の弁護士事務所に依頼しました。

日本語が出来なくても問題なし!

米国で活躍している日本人の弁護士もたくさんいます。

でも個人的にはグリーンカードに関して特に日本人弁護士に依頼するメリットはあまりないと思います。

逆に日本人弁護士の弁護士料は私が調べた限り割高であることが多かったです。

日本人なら日本語が通じて安心!と思うかもしれませんが、グリーンカードを申請しようとしている時点である程度の英語力はあるでしょうし、私が依頼した弁護士事務所なんかはやりとりは全部オンラインだったので、わからない単語があれば辞書で調べることもできました。

日本語ができるかどうかよりも、多くのケースを扱ったことがあるか?成功率が高いかどうか?を条件に弁護士を探したほうがいいと思います。

グリーンカード申請から取得まではこんな感じでした


私が申請したEB2-NIWによるグリーンカード申請は、I-140とI-485という2つのプロセスからなります。

また呪文みたいな言葉が出てきましたね~。

簡単に言うとI-140は「申請者はアメリカに国益をもたらすので永住権をあげてください」という嘆願書です。

I-140では、移民局指定の書類に加えて、国益をもたらすという証拠書類(推薦状とかこれまでの実績など)を集めて一緒に提出します。

移民局の審査官は、証拠書類を精査して申請者にグリーンカードをあげていいかどうかを判断するわけです。

したがって証拠書類がグリーンカード審査で最も重要となる部分になり、どいういう書類を提出するか?を考えるのが弁護士の腕の見せ所となります。

I-140を申請するのは申請者本人(Primary applicant)のみで、移民局へ支払う申請料は700ドル(2018年6月現在)です。

私のケースでは私自身がPrimary applicantでした。

グリーンカード申請では、I-140が認可されただけでは永住権をもらえません。

I-140が認可されると、「申請者にグリーンカードをあげてもいいよ」という状態になるので、今度は実際にグリーンカードに申し込むのです。

それがI-485です。

I-485をは非移民ビザのステータス(私の場合はF1ビザ)を移民ビザ(グリーンカード)に切り替える手続きです。

I-485の申請料は一人1140ドル(2018年6月現在)となっています。

こっちのほうは、一緒にグリーンカードが欲しい人全員分の申請料が必要になります。

私の場合は自分の分と妻の分を支払いました。当時1歳だった息子は米国生まれで米国籍を保有しているのでグリーンカードはいりません。

I-140とI-485は、今説明したようにI-140が認可されてからI-485に申し込むのが本来の方法ですが、実は2つ同時申請することが出来ます。

同時申請のメリットは、認可までのスピードが格段に早くなるということ。

デメリットとしてはI-140がもし却下されるとI-485も自動的に却下となり、I-485の申請料が無駄になることです。

I-485は1人1000ドル以上もかかるので、却下されたら結構な経済的ダメージですよね。

私の場合はI-140とI-485の「ほぼ同時申請」という第三のオプションを使いました。

同時申請では文字通りI-140とI485を同時に提出しますが、このほぼ同時申請オプションではまず先にI-140を移民局に提出します。

提出後1週間くらい経つと、移民局からI-140を受領した旨を記したレシートが送られてきます。それをI-485と一緒に提出するんです。

このオプションではI-140を申請中にI-485の申請を行うので、同時申請と同じくI-140が却下されるとI-485も自動的に却下されます。

なぜそんな面倒くさいことをしたかというと、弁護士費用を節約するためです。

私が依頼した弁護士の弁護士料はI-140が5000ドル、I-485が2000ドル(1000ドル/人)でした。

さすがに高すぎる!と思って、何とか安くならないかダメもとで弁護士事務所に聞いてみたら、なんと「I-485の申請は簡単だから自分でできるよ」と教えてくれました。

なんて優しいんでしょう。その弁護士事務所では、I-140の依頼をした人には「I-485申請マニュアル」を無料で配布していたのです。

私は弁護士費用を節約するため、I-140だけ弁護士をつけて、I-485は申請マニュアルを参考に自分でやることに決めました。

では、I-140とI-485がどんな感じなのか、それぞれ詳しく見て来ましょう!

I-140の申請はこんな感じでした

予算の関係からI-140申請のみを弁護士にお願いしたわけですが、なにからなにまで全部弁護士がやってくれるわけではありません。

I-140の基本戦略は弁護士が立ててくれるので、申請者は弁護士が指示した書類を自分でかき集めることになります。

そのなかで最も重要になるのが推薦状。

I-140は嘆願書(Petition)なので、第三者から

「申請者はアメリカに国益をもたらすのでグリーンカードをあげてください。」

と推薦してもらうのです。

おもしろいなと思ったのは、EB2-NIWのカテゴリーでは、申請者がアメリカに移民することによって将来アメリカの国益になるということをアピールするんです。

申請者これまでやってきたことがどれだけアメリカのためになったか、ということはあまり重要視されないみたいです。

どれくらい推薦状が必要か、誰からもらえばいいか、は移民弁護士によって言うことが違います。

多ければ多いほどいいという人もいますし、あまり多くても意味がないという人もいます。

なるべく有名人からもらってこいという指示する弁護士もいれば、有名度合いよりも申請者との関係性が大事だという意見もあります。

弁護士によってグリーンカードの申請戦略があると思うので、雇った弁護士の指示に従うのが一番確実だと思います。

私が依頼した弁護士からは最低3通、多くても5通の推薦状が必要だと言われました。

推薦人の内訳は、私のことを知っている推薦人が1人と、残りは私のことを知らないが、私の実績は知っている人を選べと指示されました。

私を知ってる推薦人はわかりますが、「私のことを知らないが、私の実績は知っている推薦人」って???

これは簡単に説明すると、「あー、あの人ね。会ったことないけど知ってるよ。〇〇を見つけた人でしょ?」というようなカテゴリーの人です。

私は大学院の研究をもとに論文を複数書いていますので、私の論文を引用してくれた研究者に推薦状をお願いすることにしました。

そんな会ったこともない人が推薦状引き受けてくれるの??と思いましたが、いきなりメールを出してお願いしても結構みな快く引き受けてくれました。

さて、グリーンカードの推薦状はこちらが下書きを用意して、推薦者に確認してもらってサインをしてもらうのが一般的です。

自分で自分の推薦状を書かなくてはいけないので、グリーンカード申請で一番大変なのはこの部分かもしれません。

ラッキーなことに、私が依頼した弁護士事務所ではこの推薦状の下書きを作成してくれました。

実はこのサービスが、この弁護士事務所に決めた理由の一つでもあります。

英語で文章を書くのはかなり大変なので、弁護士事務所が推薦状の下書きを書いてくれるのはかなり助かりました。

結局私がやったのは、弁護士事務所が作成した下書きを推薦者に送ってチェックしてもらい、署名が入ったものを送り返してもらったことだけです。

推薦状のほかにも弁護士にに支持される細々した書類を集めて、それらが全部そろったら弁護士が全部まとめてI-140申請パックを作ってくれます。

私はそれを移民局に提出する前に最終チェックしました。

「I-140申請パック」なんて私が勝手に名付けてますが、要は長い手紙のような感じです。

「移民局の審査官様へ。私は移民弁護士ですが、申請者が永住することでアメリカの国益になるので、ぜひこいつにグリーンカードをあげてください。だってね、同封した推薦状1を見てください。ABC大学のXY教授が申請者のことをこんなに絶賛してるんですよ。他にも推薦状2を見てください。DEF研究所のYZという研究者が...。」

こんな感じで私をひたすら褒めたたえた長い長い手紙を作成して移民局に提出し、審査官を説得するのがI-140における弁護士の仕事です。

I-485はこんな感じでした

I-485の準備は、I-140のめどがついてからとりかかりました。

I-485は弁護士が言っていた通りそんなに複雑なことはなくて、用意する書類もすべて自分で何とかなりそうなものでした。

I-485は妻の分も一緒に提出するので、用意する書類も基本的には自分の分と妻の分の2種類です。

必要書類の中に出生証明書(Birth Certificate)があるのですが、日本にはそんなものありません。

なので、これは戸籍謄本で代用します。

原本と、それを英訳したものを提出しました。英訳は自分で書いたもので大丈夫です。

I-485ではさらに、移民局が指定した医師のもとで健康診断を受ける必要があります。

健康診断の料金は医療機関によって違いますが、500ドル程度です。保険は使えません。

健康診断では申請者とその家族が健康上問題がないかどうか、感染症に掛かっていないかを検査します。

感染症とは、具体的には結核と梅毒です。結核か梅毒に感染している人は治るまでI-485に申請できません。

梅毒検査は血液検査で行いますが、結核に感染していないかどうかは、ツベルクリン反応試験で確認します。

ここで注意したいのは日本人の場合、幼少期にBCG注射を打っているので、ツベルクリン反応陽性になる人が結構いるということ。

アメリカではBCG注射を打つ習慣がないので、ツベルクリン陽性は結核の疑いありと診断されてしまうことがあるんです。

ツベルクリン陽性になった場合、胸部レントゲン検査を受けて結核に感染していないことを確かめる必要があります。

私たちの場合、ここで大きな問題が発生しました。

実はこの健康診断を受けた時点で妻が第2子を妊娠してたんですが、医師に「胎児の被ばくを考えると出産が終わるまではレントゲン検査を受けられない」と言われてしまったのです。

その時点で妊娠8週かそこらだったので、あまりの待ち時間の長さに途方にくれてしまいました。

が、インターネットの力って凄いですね。同じような状況になった人がグリーンカードの情報交換掲示板に、実は血液検査で結核検診ができると書き込んでいたんです。

それを知って急いで先述の医師に連絡を取りました。

その結果、血液検査で結核陰性と診断され、I-485のほうも無事にめどがつきました。

I-485の必要書類がすべてそろったら、自分で移民局に提出します。

I-140のほうは弁護士が提出してくれますので、移民局からI-140受領のレシートが自宅に届いたらそれをI-485に張り付けて郵送するだけです。

自分のグリーンカード申請ステータスは移民局のホームページで確認できるようになっています。

I-485を提出後しばらくすると、移民局から面接日程の連絡がきます。

面接会場は州によって違いますが、日時・会場ともに必ず移民局から指定された予定に従わなくてはいけません。

どうしても面接に行けない場合は、事前に移民局に連絡して日程を変えてもらう必要があります。

連絡なしで面接をすっぽかすと、グリーンカード取得意思なしとみなされ、申請却下となるそうです。

移民局から指定された私たちの面接時間は午前8時からでした。そして面接会場は自宅から車で1時間30分くらい離れたところでした。

でもこれが少し問題だったんです。

8時からの面接に間に合うように会場に付くには、朝6時半までには自宅を出なくてはいけません。

当時1歳だった長男は保育園に通っていましたが、6時半となると当然まだ開園していない。

これは面接に長男をつれていくしかないのか??グズグズだぞ~と悩んでいると、またもやネットの情報が役に立つことに。

実はグリーンカードの面接は、指定された日時に少しでも遅れると大問題となるのですが、指定された日時より前に受けることは問題ないというのです。

なんだそのガバガバなルールは!

これは完全なるネットの匿名情報ですが、多くの人が勝手に面接時間より前に面接に行ったけど大丈夫だったという報告をしていました。

私は「ものは試しに。。。」と、勝手に指定された日付より前に面接会場へ行ってみました。長男は保育園に預けて、妻と二人だけです。

ダメだと言われれば仕方がない、長男を連れて指定日にまた来ればいいやという気持ちでした。

結果、全く問題なく面接を受けることが出来ました。

係のオバちゃんに移民局から送られてきた面接呼び出し用紙を見せると「あれ?面接日程はもっと後だけど。ダメだよ予定通りこなくちゃ。次は必ず予定を守ってよね!」なんて小言を言われましたが、次なんてないんで関係ありません。

私たちは「すみません、ありがとうございます。」と恐縮したふりをしながら、無事に予定より前に面接を終えることが出来ました。

面接で何を聞かれたかは忘れてしまいましたが、入国審査のような感じだったと記憶しています。

面接のメインは顔写真を撮影することと、指紋を登録することで、全部で30分くらいで終了しました。


グリーンカード取得までのタイムラインはこちら


グリーンカード取得までどのくらい時間がかかるのか?

申請を考えている人は知りたいですよね。私もいろいろ調べましたが、グリーンカードの申請って申請者の国籍や置かれている状況によってプロセスの時間がかなり違うみたいです。

また申請したカテゴリーによっても審査時間が異なります。

アメリカっぽくておもしろいのは、プレミアムプロセスといって、ちょっと多めに申請料を払うと、通常よりも審査時間が短くなるサービスがあるということ。

このプレミアムプロセスというオプションは息子の米国パスポートを申請するときにもありました。行政サービスのレベルが金次第で変わるって面白いと思いませんか?

それはさておき、日本国籍でF1-OPTからEb2-NIWのカテゴリーでグリーンカードを申請した私のタイムラインを記しておきます。プレミアムプロセスは使っていません。

2015年10月 弁護士と契約し、準備開始

2015年12月15日 I-140提出

2015年12月26日 I-140のレシートを移民局から受け取る

2016年1月11日 I-485提出

2016年1月22日 I-485のレシートを移民局から受け取る

2016年2月1日 I-140がApproveされたことをオンラインで確認

2016年2月7日 I-485面接を受ける

2016年3月18日 I-485がApproveされたことをオンラインで確認

2016年3月25日 実際にグリーンカードを受け取る

ちなみに妻の分のI-485は私よりも3週間後にApproveとなり、妻のグリーンカードが届いたのも私より3週間遅れでした。

I-485の書類は一緒に提出したのに、審査は夫婦別々に行っているようです。

グリーンカードを考えている人へアドバイス

最後にグリーンカード取得を考えている人にいくつかアドバイスです。

迷っているなら取るべき!

グリーンカードどうしようかな?と迷っているなら取るべきです。

グリーンカードを取得して得られるメリットは計り知れません。就職、転職も自由だし、出入国も自由、煩わしいビザ更新の手続きも不要です。(ただし、グリーンカードも10年ごとに更新手続きがあります。)

デメリットは取得するのに結構金がかかることくらい。といっても新車の日本車を買うよりはだいぶ安いです。

日本国籍を持っている限り帰国なんていつでもできるんだから、チャンスがあるならとっととグリーンカードを取得してアメリカで自由に活動するべきだと思います。

英語のほうが圧倒的に情報量が多い!

グリーンカードに関する情報量は、日本語と比べ物にならないくらい英語のほうが充実しています。

グリーンカードについて何か調べるときは日本語よりも英語のサイトを参考にしたほうが役に立つことが多いです。

英語で調べると、グリーンカードを全部自力で申請するマニュアルまで落ちてたりします。

分からないことは必ず弁護士に聞こう

ネットの情報や、グリーンカードを取得した友人・知人の口コミはとても参考になりますが、最終的には必ず弁護士に確認を取りましょう。

グリーンカードに関する法律やルールは頻繁に変わります。

Good Luck!

皆様がグリーンカードを無事取得できることをお祈りしております。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする